今回はペットカエルとして人気のベルツノガエル・クランウェルの飼育方法を解説します。
初心者の方や子供でも飼いやすい飼育難易度の低さとなんとも言えない「ゆるキャラ」的なシルエットが人気のベルツノガエル・クランウェルツノガエルは、ペットショップでも購入できるポピュラーなカエルです。
飼育難易度が低いとは言っても、小さな失敗が命取りになってしまうので正しい方を理解することが大切です。
飼育する上で知っておいてほしい基本的な情報から、具体的な飼育方法やレイアウト、餌や必要な飼育用品をそれぞれ解説します。
ツノガエルの特徴と寿命と湿温度
ベルツノガエル・クランウェルツノガエルはツノガエルの中でも飼育の難易度が低く、様々なカラーや模様の種類があり、初心者の方はもちろん、コレクターにも人気が高い種類です。
まずは飼育方法の前に、ベルツノガエルの生体を知っておきましょう。
寿命
ツノガエルの寿命は約10年程度です。
小さい体の反面、意外と長生きするので生涯飼いきれる覚悟を持って飼育に挑みましょう。
販売価格とモルフ
ベルツノガエル・クランウェルツノガエルには様々なカラーや模様が存在し、それぞれ販売価格は大きく異なります。
今回は代表的なカラーリングのモルフと、楽天市場で実際に販売されていた価格を参考までに掲載します。
ちなみにツノガエルは、通販でも購入することが可能です。
通販で購入する場合は、先に飼育環境を整えてから購入するようにしましょう。
最適な湿度
温度は22°〜27°が適温とされているので、25°を目安に温度調整しましょう。
22°を下回ると消化器官の動きが鈍くなり餌を消化できなくなってしまうので注意が必要です。
冬場はパネルヒーターを使って温度を調整しましょう。
▼30×30cmほどのケージならレプタイルヒート(XS)がおすすめ!
Amazonなら店頭で買うよりも安くて翌日届きます!
GEX EXOTERRA レプタイルヒートXS 爬虫類用シートヒーター 6W 耐久性 均一に暖まる PTCパネルヒーター 幅20…
最適な湿度
湿度は50%~60%を目安に調整しましょう。
夜に毎日霧吹きをかけて湿度を調整します。
普通の霧吹きでも十分ですが、余裕があればミスト上の霧吹きを使ってあげると整体にストレスを与えることなく湿度の調整が可能です。
ツノガエルのレイアウト
ツノガエルのレイアウトは2種類に分かれます。
インテリアに映えるおしゃれな「テラリウム」
お手入れが簡単で低価格な「シンプルレイアウト」
どちらもメリットでメリットがあるので、お好きなレイアウトを楽しみましょう。
それぞれのレイアウトを解説します。
テラリウム
ケージ内に流木や石、苔などを配置してレイアウトを楽しみます。
自然に近いレイアウトを作ってあげることができ、何より見栄えが良くてインテリアにも映えます。
▼GEXのカエルリウムはテラリウムに必要なケージ、床材、アクセサリをセットで購入できるので、これだけあればすぐにテラリウムを楽しめます。
自然に近いレイアウトが再現でき、見栄えがいい
掃除や分の除去などのメンテナンスが少し大変で費用がかかる
シンプルなレイアウト
続いて紹介するのが紹介するのはシンプルなレイアウトです。
先ほど紹介したテラリウムと比べて見た目は劣りますが、低価格で実現でき、日々のメンテナンスが簡単です。
ケージ・床材などをそれぞれ用意してあげましょう。
低価格でメンテナンスが楽
テラリウムに比べて見た目が劣る
ツノガエルの飼育に必要な飼育用品
先ほどご紹介した飼育セットを用いる場合、それぞれに飼育用品を揃える必要はありませんが、自分でレイアウトを作りたい方はこれから紹介する飼育用品を参考に挑戦してみて下さい。
ケージ / 水槽
ベルツノガエル・クランウェルツノガエルは自然下で基本的に餌を待ち伏せするタイプなのであまり動かず、小さいスペースでもストレスを感じにくいです。
そのため、最大全長(約14cm)の倍の、30cm×30cm程のケースで十分飼育可能です。
プラスチックの虫かご等でも十分飼育可能ですが、自然と近い環境をつくるテラリウムを楽しむとより飼育を楽しむことができます。
テラリウムを作る場合、ケージ内に苔や石、植物を植えるのである程度高さのあるケージを選びましょう。
▼小スペースでシンプルに飼育するならコレ
▼テラリウムを楽しむならコレ
GEX EXOTERRA レプテリアホワイト300 High 小型爬虫類 ガラスケージ ホワイトフレーム W31.6×D20×H28.2cm …
床材
床材はケージの底部にひいて使用します。
ツノガエルは自然下で湿った土や落ち葉に体を半分埋めて湿度を保ち、天敵から身を守ります。
ペットショップではコットンマットを使ったり、床材を何も使ってない店舗もありますが、できるだけ体を埋めることができる環境を作ってあげることが大切だと考えます。
腹部から水分を吸収するツノガエルは、汚れた水を放置しておくと自身の排泄物からアンモニアを吸収しアンモニア中毒を起こす危険性があります。常に清潔に保ちましょう。
湿度・温度計
ケージ内の温度を確認するために湿度計・温度計を設置します。
デジタルタイプのものも確認しやすく便利ですが、個人的に故障しやすい印象があるのでアナログタイプのツインメーターがおすすめです。
ツノガエルの餌
完全に肉食なので、コオロギ / デュビア / ミルワームなどの虫類や、金魚等の魚類を与えます。
しかし、餌として生き餌を与える場合、同時に餌も飼育しなくてはならず虫が苦手な人も多いことから、最近では人口餌のみでの飼育が主流です。
ダイナミックな捕食シーンを見られない反面、安全で簡単に餌のストックを行うことができます。
また人口餌にはバランスよく栄養素が含まれているので安心して与えることができます。
人工餌へ興味を示さない個体や、突然人工餌を食べてくれなくなる場合もあるので、生き餌を与える覚悟の上で飼育しましょう。
▼パックマンフードは非常に栄養価が高く、吸収率にも優れ、大きく立派な個体に仕上げる事が出来ます。
餌の量と頻度
週に2回を目安に与えます。
自然下でも大きめの獲物を捕食しゆっくり消化していくことが多いので、毎日の給餌は不要です。
ツノガエルを飼育する上で最も多いトラブルは餌の与えすぎです。
一回の給餌量は生体の大きさに合わせてバランスよく調整しましょう。
パックマンフードの与える量については、こちらの記事で詳しく紹介されています。
ツノガエルの人工飼料の与える量について
餌の与え方
ツノガエルは目の前で動くものに大きさを問わず飛びついてきます。
餌を与える際は必ずピンセットを使いましょう。
餌を見せても食いつかない場合、揺らしてみたり鼻先に少しつけてあげると食いつく場合が多いです。
▼ピンセットはスドーの竹製ピンセットが、生体を傷つけにくいのでおすすめです。
餌を食べない場合
カエルを迎えてすぐの場合は、環境の変化に慣れておらず餌を食べない場合がほとんどです。
無理に餌を与えようとせず、ゆっくりと時間をかけて環境に慣らすことを最優先に考えましょう。
お腹がいっぱいな場合や、餌を消化しきれていない場合も餌を食べませんが、1週間以内には消化するので、最後の給餌から1週間を過ぎても食べない場合は、危険な状態と判断し、専門家や獣医師に相談することをお勧めします。
まとめ
今回はベルツノガエル、クランウェルツノガエルをはじめとしたツノガエルの飼育方法をご紹介しました。
個人的にはメンテナンスは大変でも、自然下と近い「テラリウム」で飼育したいものです。
飼育の難易度が低く、様々なカラーバリエーションが魅力のツノガエルは初めての両生類飼育にもおすすめです。
この記事を参考に是非チャレンジしてみて下さい!