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ヤドクガエルの飼育方法と特徴や種類ごとの値段

ヤドクガエルの特長と飼育方法

今回は、他には無い怪しさと美しさが魅力のヤドクガエルについて解説します。
様々なカラーバリエーションから多くの人を魅了するヤドクガエルは、実は飼育することが可能なんです。

今回の記事では、ヤドクガエルの特徴、飼育方法、おすすめの飼育用品から、通販でも購入が可能なヤドクガエルの種類と販売価格などについて解説していきます。

ヤドクガエルの特徴

ヤドクガエルの特徴

ヤドクガエルはその名の通り「毒ガエル」です。
見るからに危なっかしい色の通り、種類によっては象を倒してしまうほどの猛毒を持ち合わせています。

ヤドクガエルの「毒性」

アメリカ先住民が矢の先に毒ガエルの毒を塗って狩りに使ったことから「ヤ(矢)ドク(毒)ガエル」と名付けられたこのカエルの毒は種類によって異なりますが非常に強力な神経毒です。

生まれた時から毒を有しているわけではなく、餌などから毒素を蓄積し、徐々に有毒になっていきます。
ですので、ペットとして販売されているヤドクガエルには毒がありません。
安心して飼育することができます。

ちなみに「ジョジョの奇妙な冒険」で天候をあやつるウェザー・リポートが降らせたのもヤドクカエルです。笑

大きさ

ヤドクガエルは比較的に小さな蛙で、最大種のアイゾメヤドクガエルでも6cm程
体が小さくて捕食者に狙われわそうな分、派手な体色で「自分は猛毒だぞ!」とアピールしているようです。

寿命

平均寿命は約10年。
飼育下では12年以上生きたケースもあり見た目のわりに意外と長生きです。
飼育に挑戦するときは、生涯飼いきることができるかよく考えてから購入しましょう。

飼育に適した温度と湿度

温度は約20°〜27°を目安に調整しましょう。
高音に弱いので、夏場はクーラーを使うか、直接風が当たらないように扇風機を使いましょう。

湿度は70%〜80%を目安に調整しましょう。
この湿度を保つためには1日数回霧吹きをするか、ミスティングシステム(自動ミスト噴射装置)を使用します

種類とそれぞれの販売価格

ヤドクガエルの値段は種類や発色によって大幅に値段が異なるので、一概には言えませんが平均15,000円〜30,000円ほどです。
体色が派手で鮮やかのものが人気が高く、それに伴って値段も高い印象です。

イチゴヤドクガエル|約2~3万円
コバルトヤドクガエル|約2.5万円〜3.5万円
キオビヤドクガエル|約1.5万円〜2万円

ヤドクガエルは通販でも購入することが可能で、下記で紹介しているヤドクガエルは、「charm 楽天市場」で実際に販売されているヤドクガエルです。

ヤドクガエルのレイアウト

ヤドクトカゲの飼育ほほうとレイアウト

ヤドクガエルの飼育には「パルダリウム」と呼ばれる、熱帯の雨林や湿地などを模した風景をガラスケースや水槽の中につくりあげたものがおすすめです。

他の爬虫類や、両生類のレイアウトと比べ難易度はやや高めですが、カエルだけではなく植物も一緒に育てることになるので「熱帯雨林の一部を切り取った」ような風景を楽しむことができます。
苔や植物に覆われた中で見るヤドクガエルはより一層際立ってとても魅力的です。

パルダリウムは本物の植物を使ってレイアウトを作るので、植物が根を張って安定するのに約1ヶ月ほどかかります。
それ以前に声帯を入れてしまうとせっかく配置した植物が剥がれたりするかのせいがあるので、生体を迎えるより先にレイアウトを完成させましょう。

パルダリウムに必要な飼育用品

ヤドクガエルのパルダリウム・テラリウム

今回はパルダリウムを作る上で欠かせない飼育用品を紹介します。
パルダリウムの作り方に関しては、他の記事で深掘りして紹介しようと思うので今回は飼育用品と簡単な使用方法を紹介します。

パルダリウムを作る飼育ケージはある程度高さがあって、立体的なレイアウトができるものを選びましょう。
また、パルダリウムには必須の排水システムがあると管理が楽になります。

個人的におすすめなのは、パルダリウムのために作られたグラステラリウムドレインです。

グラステラリウム ドレインは排水システムがついた、パルダリウム、テラリウム専用の飼育ケージです。
また、後ほど紹介するミスティングシステム(一定間隔で自動的にミストを噴射する装置)を設置するのに必要な専用の穴が空いているので加工の手間がありません。

サイズは、2種類で確保できるスペースや、飼育する頭数に合わせて選びましょう。
初めてのパルダリウムなら、まずこれを選んでおけば間違いありません。

床材

床材は通気性の良い軽石の上に、ソイル(栄養添加された土を固めたもの)を敷きます。
軽石は使用する前に水に潜らせて、粉を落とすと良いです。
ソイルにも種類がたくさんありますが、ある程度粒の大きさがあるものでないと、軽石の間に入り込んで通気性が悪くなったり、排水システムに詰まる可能性があるので注意が必要です。

下記で紹介する2つの床材はどちらもパルダリウムでは定番の床材です。
これを買っておけば間違い無いでしょう。

▼おすすめの軽石

▼おすすめのソイル

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レイアウト用品 / 植物

続いてパルダリウムの見栄えを左右するレイアウト用品と植物を紹介します。
今回は個人的にお勧めのものを紹介しますが、好みに合わせて組み合わせていきましょう。

レイアウトの造りを決める「テラメイカー」

画像出典元|GEX

床材を敷き終わったら、植物を植える基盤となる壁面を造形していきます。
GEXのテラメーカーは水と合わせることで粘土のようになり、初心者の方でも簡単に造形することが可能です。

植える植物にもよりますが、この「土」にのみ植物を植えることになるので広めに貼り付けた方が緑いっぱいで綺麗なパルダリウムを作ることができます。

粘土と一緒に石や流木を使うとより自然に近い雰囲気を演出できます。

植物

今回はパルダリウムなので熱帯系の植物をメインに植え付けていきます。
パルダリウムでは定番の「フィカス・プミラ 」や、ヤドクガエルのレイアウトで頻繁に使用される「ネオレゲリア」をメインに熱帯雨林に自生する植物を好みに合わせて配置していきましょう。

▼主に壁面に使用するフィカス・プミラ は適当な大きさにカットして先ほど作ったテラメイカーに植え込みます。時間をかけて壁面を緑一色にしてくれます。

▼その他のパルダリウムに適した植物

床部分に苔を敷き詰めたレイアウトをよく見ますが、ヤドクガエルに適した温度に設定されたケージ内では枯れてしまうことがほとんどなので初心者の方にはお勧めできません。

パネルヒーター

ミスティングシステム (モンスーン)

こちらは必須ではありませんが、あると毎日のメンテナンスがとても楽にるアイテムです。
ヤドクガエルにも、パルダリウムに適した植物にとっても水分・湿度は非常に大切です。
そのため、1日数回霧吹きをする必要があるのですが、ミスティングシステムを使うと設定した感覚で自動的にミストを噴射してくれるので、安心して出かけることができます。

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紫外線ライト

ヤドクガエルの飼育に紫外線ライトは不要だと言われていますが、ケージ内の植物には必要不可欠です。
また、自然下と同じ昼夜のサイクルを再現してあげることも大切だと思うので、毎日照射してあげましょう。

パネルヒーター

適温の20°〜27°を保てない場合はパネルヒーターを使用します。
冬場でも暖房を使っているようであれば必要ないかもしれませんが、温度計でケージ内の温度を測り、20°を切っているようであればケージ側面にパネルヒーターをつけてあげましょう。

ヤドクガエルの餌

ヤドクガエルの餌

ヤドクガエルは完全に昆虫食なのでコオロギ、レッドローチ、ショウジョウバエなどを与えるのが一般的です。
どの虫も成体の大きさになってしまうと捕食できないので、小さいサイズ(5mm程度)が必要ですが少々入手難易度が高めです。

小型の蛙を取り扱う爬虫類ショップで入手できますが、通販で購入するのが無難かと思います。
ショウジョウバエは餌用に品種改良されているので飛ぶことができず、最もポピュラーに与えられている生き餌です。

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餌の量と頻度

餌の量はケージ内にはなった餌をどれくらいのペースで食べきっているかよく観察しながら調整しましょう。
週5日〜毎日を目安に食べ切れる量を見計います。ここは餌を与えているうちに感覚が掴めてくると思います。
与える前に爬虫類用のサプリメントをまぶしましょう。

まとめ

今回はヤドクガエルの特徴から飼育方法、レイアウトをご紹介しました。
まさに「熱帯雨林の一部」をそのまま自宅で再現できるパルダリウムと相性抜群の、ペットカエルです。
レイアウトの難易度か高いぶん、一度完成させてしまうと、生体だけではなく植物の成長も一緒に鑑賞できる唯一無二の感覚にのめり込むこと間違いなしです。

ちなみに、観賞用は毒はないと言っても、万が一のこともあるのでハンドリングは控えた方が無難です。

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