ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)は、その可愛らしい表情と初心者でも飼育しやすい性質から、多くの人に愛されるペットヤモリです。芸能人が飼育していることでも話題になり、ペットショップでも広く販売されています。
この記事では、ヒョウモントカゲモドキが「なつく」のかどうか、その疑問に答えるとともに、慣れてもらうための具体的な方法を紹介します。ペットとしてもっと触れ合いたいと考える飼い主に向けて、スキンシップのコツや注意点も詳しく解説します。
ヒョウモントカゲモドキは「なつく」?それとも「慣れる」?
まず結論からお伝えすると、ヒョウモントカゲモドキを含む爬虫類は、人間に「なつく」という行動を取ることはありません。
しかし、人間に対する警戒心をなくし、「慣れる」ことは可能です。
・飼い主がケージに近づくと寄ってくる
・餌をねだるように動き回る
・手に乗せても落ち着いた様子を見せる
これらの行動は「ベタ慣れ」と呼ばれ、飼い主にとっては「なついている」と感じるほどリラックスした状態です。
ヒョウモントカゲモドキを慣れさせる3つのポイント
ではなれてもらうにはどうすれば良いでしょうか?
爬虫類を初めて飼育する方でも簡単に実践できる方法をまとめてみました。
人間は敵ではないと分かってもらう
ケージの近くで頻繁に観察することで、飼い主の存在に慣れさせます。
初めは人間の動きに驚いて隠れてしまうこともありますが、時間をかけて少しずつ慣らしていきましょう。
半透明のケージなどで飼育されている方も多くいらっしゃいますが、透明のケージで飼育した方が効果的です。
透明なケージがおすすめ:視界がクリアなため、人間の動きを自然に認識できます。
環境に慣れた個体を選ぶ:ペットショップで飼育されていた生体は人間に慣れている場合が多いです。
餌を直接与える
これは手で与えると言う意味ではなく置き餌をやめましょうと言う意味です。
餌皿に餌を入れて放置するよりも、ピンセットなどで直接給仕してあげましょう。
これになれてくると、飼い主さんがケージに近づいただけで、目を見開いて寄ってくるようになってくれます。
餌を与える際のピンセットは生体を傷つけにくい竹製のものがおすすめです。
適度なハンドリング
ハンドリングとは手に乗せたり触れ合うことを言います。
短時間のハンドリングを時間をかけて繰り返し、人間の手に慣れてもらいましょう。
いきなり上から掴んだりしては、レオパが驚いてしまい逆効果です。
まずはケージ内に手を入れて寄ってくるのをじっと待ってみましょう。
手に登ってきたりすれば、ケージから出してスキンシップをとりましょう。
焦って短時間で慣れてもらおうとは考えず、じっくり時間をかけてもらうことが大切です。
ハンドリングの際の注意点
ハンドリングをする際に強く掴んでしまうとビックリして噛み付いたりしてしまいます。
中でも、尻尾の部分を強く握ったりしてしまうと、自切と言って自ら尻尾を切り離してしまうことがあります。
尻尾は再び生えてきますが、元通りの形にはならないことを理解して気をつけてハンドリングを行いましょう。
それでも慣れない場合の対処法
それはそれで可愛いじゃないか!と割り切りましょう。
どれだけ対処しても慣れない個体は慣れません。無理して慣れさせるより、個性として受け取りましょう。
中でもアルビノ系のモルフは目が悪い個体が多く、人間の手を認識せず、動くものを餌だと思って噛み付いてしまう個体も存在します。
どうしてもスキンシップを取りたい人は、購入前に店員さんなどに許可を取り確認してから迎え入れましょう。
まとめ
ヒョウモントカゲモドキを「なつかせる」ことは難しいかもしれませんが、人間に「慣れさせる」ことは可能です。
以下のポイントを実践して、スキンシップを楽しみましょう。
- 人間は敵ではないと分かってもらう
- 餌を直接与える
- 適度なハンドリング
無理にスキンシップを取ろうとせず、時間をかけて関係を築くことが大切です。
慣れてくれる個体はもちろん、警戒心の強い個体も、その個性を楽しみながら飼育を続けてください。