抱卵したメスは抱卵期間を終え産卵します。
この時にメスには湿度があり卵を安心して産み落とせる環境が必要です。
一般的には母親の体が前夫はいる容器に水苔や黒土に水分を加え、床材にして敷き詰めます。
初めての方はセットになっているウェットシェルターが安価で販売されているのでこちらの使用をオススメします。
卵の管理方法と管理に必要な設備
産み落とされた卵からは約1ヶ月~2ヵ月と言うごく短い期間で新たな命が誕生します。
しかしこの短い期間が大切で、小さなミスが文字通り命取りになってしまうこともあります。
そんなミスがないようにしっかりとした知識をつけてから繁殖に臨みましょう。
産卵後すぐにすること
生まれたての卵は柔らかく、傷つきやすいです。母親が誤って傷つけてしまう前にすぐに他の用意しておいた容器に移し替えてあげましょう。
レオパの卵は一定の時間がたつと胚が形成されます。
上下の区別がつかず、胚が下になってしまうと成長が止まってしまうので、上下の区別がつくように上部分にマジック等で印をつけ、常に胚が上の状態で管理して下さい。
管理する容器と床材
管理用の容器と、床材については様々なものがあり、人によってバラバラです。
今回は一例として私が孵化を成功した際に使った方法を1つご紹介します。
容器
今回ご紹介する容器は爬虫類用のインキュベーションボックスで今まで10回以上使用していますが容器が原因での失敗は一度もありません。
二層構造になっていて下層に後ほど紹介する床材を敷き、その上に卵をといった感じです。
卵の状態が確認しやすく温度計をケース内部に入れれるのも嬉しいポイントです。
なくても大丈夫なのかもしれませんが個人的に少し不安だったので蓋の部分にいくつか小さい空気穴を開けて使用しています。
床材
床材も容器と同じように様々なものが使用されており、一概には言えません。
水苔で十分だと言うブリーダーもいればわざわざ海外から取り寄せたものを使う人まで様々です。
要はケース内の湿度を保てればいいのです。
私は形から入るタイプの人間(笑)なので爬虫類の孵化専用に作られた床材を長年使用して居ます。
床材にしてはかなり高価ですが、安心して使えるので愛用しています。
以下の方法で使用します。
このハッチライトを先ほど紹介した容器の仮装部分に入れて卵を孵化するまで管理していきます。
1.袋を開ける
2.孵化容器に最低で5cmの深さになるようにハッチライトを入れる。どんなに少なくとも、卵の下にハッチライトが4cmの厚さがあるように卵を置く
3.フタを閉めた状態で、卵からフタまでの間が4cmの距離を確保する。また容器の壁から卵までも2.5cmの距離をとる
4.週に一度程度、容器のフタを開けて卵の確認と確認を行う以外はなるべくフタを開けないようにする
5.水分不足で卵がへこんでしまったら、30mlほどの水を孵化容器のすみに注いで水分補給する。水分は全体に行き渡る
6.一度使ったハッチライトは、二度使用しない
7.余ったハッチライトはジッパー付きの袋やタッパーなど密閉性の高い容器に入れて保存するハッチライト説明欄より引用 Tweet
卵の管理温度|湿度
最も重要なのは、温度/湿度です。
どれだけ管理用品を揃えて居てもここで手を抜いてしまうと意味がありません。
では早速卵を孵化させるための温度・湿度の管理方法をご紹介します。
管理温度|湿度
レオパの卵に必要な温度・湿度は以下の通りです。
- 温度|30度前後
- 湿度|80%前後
30〜31度前後で管理しているとオスとメスは半分ずつぐらい生まれます。28度以下、34度以上で管理しているとほとんどがメスになります。32度前後で管理すると生まれてくる個体のほとんどがオスになります。初めての方はとくにこだわらず、30度前後で管理されることをオススメします。
インキュベーダー・冷温庫
上記の質温度を保つための方法も様々ですが、インキュベーダーか冷温庫がオススメです。
もちろんインキュベーダーを使うのがベストではありますが10万円~と、なんせ高いです。
私は冷温庫を使って、温度管理をして居ます。
基本的に飲み物を冷やしたり。温めたりするものですがインキュベーターとしてかなりの数のブリーダーが使用しています。
私が使用しているのは下記の冷温庫ですが使用には注意が必要で、表示されている温度と、実際の冷温庫ないの温度に差があります。
そのため、冷温庫ないにも質温度計を入れて、そっちをメインの温度表示機能として考えた方が良さそうです。
孵化
これまでにご紹介した設備と質温度で管理していると1~2ヵ月ほどで孵化します。
孵化後のベビーはすぐに別の個別容器に移して適せせつな質温度(28度前後)で飼育してあげましょう。
生まれたてのレオパ はヨークサック(人間で言う胎盤?)にまだ栄養が残っているので、すぐに給餌するのではなく、1回目の脱皮を完了したタイミング(孵化後1~5日程度で脱皮)で給餌してあげましょう。
今回紹介した飼育用品
まとめ
いかがだったでしょうか?
ヒョウモントカゲモドキに限らず、自分で飼育しているペットの繁殖は、何にも変えがたい感動を与えてくれます。
この機会にぜひみなさんも挑戦してみて下さい。くれぐれも計画的に!
ヒョウモントカゲモドキの飼育方法については他の記事で詳しく紹介しています。