世界で最も多くの人間の命を奪い、しばしばキングコブラと比べられるブラックマンバの毒に迫ります。
毒蛇と聞いて多くの方が思い浮かべるのが「キングコブラ」だと思いますが、キングコブラより強力な神経毒を持つのがブラックマンバです。
今回はそんなブラックマンバの特徴から、咬まれてしまった時の対処法や実際にあった死亡事故などをご紹介します。
ブラックマンバの特徴
分類 | コブラ科マンバ属 |
学名 | Dendroaspis polylepis |
体長 | 最大4m |
体重 | 最大2kg |
毒の種類 | 神経毒・心臓毒 |
ブラックマンバは最も多く人間の命を奪った毒蛇です。
アフリカの南部、東部のサバンナや岩山に生息し、平均的な体長は約2.5m、最大で4.5mにまで成長します。
その上、世界最速のヘビにも挙げられていて時速20kmで移動することができます。
他の動物と鉢合わせると、基本的には逃げる姿勢をとりますが、追い詰められると頭部をコブラのように膨らませ、真っ黒な口を広げ威嚇音を出します。
ブラックマンバの毒
ブラックマンバの毒は強力な神経毒です。
致死量約15mgと言われる猛毒を、ひと咬みで100mg~120mgほど放出すると言われています。
この毒は他の毒蛇と比べてもかなり強く血清を打たなければ確実に死亡します。
2023年1月にはジンバブエの女子高生(17)を教室で襲い、20分後には病院に運ばれましたが命を落としました。
咬むと確実に毒を注入する上に、俊敏で正確な訳ですから狙われるとひとたまりもありません。
ブラックマンバに噛まれたら?
血清をすぐに打てない状態でブラックマンバに噛まれた場合、噛まれた部分を切り落とすしかありません。
強力な神経毒は周りが早く、すぐに身体中を侵食します。
心臓まで到達すると命はありません。
▼この勇気ある男性はブラックマンバと出会った時の生存率を高める方法を教えてくれます 笑
結構面白いので興味のある方は是非!
ブラックマンバの天敵は?
基本的にブラックマンバを好んで捕食しようとする天敵はいません。
ワシやマングースなどが捕食する姿は目撃されていますが、返り討ちにあることもあるようで「天敵」と呼ぶには相応しくありません。
強いて挙げるなら「ラーテル」と言うイタチ科の動物で、皮膚が厚くて頑丈な上に毒に対する免疫がありブラックマンバでも太刀打ち出来ません。
まとめ
世界で最も人間の命を奪うヘビ「ブラックマンバ」。
爬虫類好きの皆さんは「飼ってみたい」と思われる方(私も)もいるでしょうが、おすすめしません。
100%飼育出来ないわけではありませんが、特定動物に指定されており飼育するには認可が必要です。
2012年には無許可でブラックマンバを飼育していた男性が咬まれて死亡するニュースもあり、一般人が飼ってもいい代物ではなさそうです。
とはいえ見た目もカッコよく、迫力のある威嚇も魅力的なブラックマンバを一度は間近でみてみたいものです。