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ニホントカゲ飼育完全ガイド|レイアウト・餌・冬眠対策まで初心者向けに解説!

ニホントカゲの飼育方法

ニホントカゲは、日本全国に広く生息する昼行性のトカゲで、その滑らかな鱗と幼体の青い尾が大きな特徴です。
適切な飼育環境と管理を整えることで、約10~15年の長い寿命を全うすることができます。

本記事では、初心者でもわかりやすく、ニホントカゲ飼育のすべてを解説します。
必要な用品、レイアウト作り、餌やりのコツ、多頭飼育の注意点、冬季管理、さらに病気予防や脱皮不全の対処法まで、具体例を交えて徹底的に解説します。

ニホントカゲの基本情報|美しい姿とその生態

ニホントカゲの基本情報|美しい姿とその生態

ニホントカゲ(学名: Plestiodon japonicus)は、日本に広く分布するトカゲで、森林や草地、住宅地などで見られます。
幼体と成体で体色や行動が変化するため、その成長を観察する楽しみがあります。

特徴と行動

  • 体長 : 幼体は約5~8cm、成体は約15~20cmに成長。
  • 寿命 : 自然環境下で約5~6年。飼育環境が適切なら10~15年生きることも可能。
  • 生息地 : 森林、草地、公園など日光浴ができる環境を好む。
  • 行動特性 : 日中に活動し、日光浴を好むが、物陰や地中に隠れる習性もある。

幼体と成体の違い|変化を楽しむ飼育体験

ニホントカゲの子供

ニホントカゲは、幼体から成体へと成長する過程で体色や行動が変化します。
この変化を観察できるのも飼育の楽しみの一つです。

幼体の特徴

  • 色彩 : 黒い体に金色のライン、尾は鮮やかな青色。
  • 役割 : 青い尾は捕食者の注意を引きつける「囮」として機能。

成体の特徴

  • 色彩 : 青い尾が消え、全体が茶色に変化。
  • 性差 : オスは繁殖期に顎下がオレンジ色に染まり、顔が角ばる。メスは白色を保つ。

飼育環境の整え方|快適な住まいを作る

飼育環境の整え方|快適な住まいを作る

適切な環境を整えることで、ニホントカゲは健康的に長生きします。
以下に、必要な飼育用品と具体的な環境作りの手順を解説します。

飼育ケースの選び方

ニホントカゲには、最低30cm×30cm以上の飼育ケースが必要です。
成体には45cm以上の広さが理想的です。
また、観音開きタイプのケースは開口部が広く、掃除や餌やりがしやすいため、特に初心者におすすめです。
視認性が高いケースを選ぶことで、観察の楽しみも増します。

おすすめ商品

GEX エキゾテラ グラステラリウム
透明度が高く、美しいトカゲを観察するのに最適なガラスケースです。

Eterins 飼育ケージ W50×D30×H35cm
大きめのケースが必要な場合におすすめの両開きガラスケース。組み立ても簡単です。

設置のポイント

通気性の良い蓋を使用し、湿度がこもり過ぎないようにします。

床材の選び方

ニホントカゲは潜る習性があるため、床材は柔らかく保湿性が高い素材を選びましょう。
誤飲を避けるため、粒の大きさにも注意が必要です。

おすすめ商品

GEX エキゾテラ デザートソイル
自然素材を使用しており、保湿性が高く衛生的です。

爬虫類牧場 パームマット
繊維質の高い素材で湿度保持にも優れています。

照明と温度管理

ニホントカゲは紫外線を浴びることでカルシウムを吸収し、骨の健康を保ちます。
また、適切な温度環境を整えるためにヒーターとUVBライトが必須で、特にバスキングライトを使用して30~35℃の温かいエリア(バスキングスポット)を作ることで、トカゲが自由に移動して体温を調整できる環境を整えましょう。

適切な温度は?

全体の温度 : 日中は24〜27℃、夜間は20〜22℃を目安に。
バスキングスポット : 35℃に設定し、温度勾配を作って体温調節ができる環境を整えましょう。

おすすめ商品

UVBライト:GEX EXITERRA UVB100
効果的な紫外線を供給し、カルシウム吸収をサポートします。

バスキングライト : GEX EXOTERRA サングロータイトビーム
バスキングスポットの温度管理に最適。

パネルヒーター:GEX EXOTERRA レプタイルヒートS
ケージ内にお戦い場所を作って自ら移動できるように

バスキングスポットとは?

バスキングスポットとは、トカゲが体を温めるための場所を指します。
ニホントカゲのような爬虫類は自ら体温を調節できないため、外部の熱源が欠かせません。
ケージ内にライトやヒーターを設置し、その下に温かいエリアを作ることで、消化や代謝を助ける重要な役割を果たします。
バスキングスポットの温度は30~35℃が理想的で、トカゲが自由に移動して温度を調整できるようにしましょう。

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餌と与え方|健康を支える食事

ニホントカゲは完全な肉食性で、昆虫を主食とします。
その食性を考慮し、適切な餌を選び与えることが健康維持に欠かせません。
餌には、生き餌、人工餌、家庭で用意できる餌の3つの選択肢があります。それぞれの特性を理解し、状況に応じて使い分けると良いでしょう。

餌の種類とメリット・デメリット

画像出典|https://biodiversity.okinawa

生き餌は、ニホントカゲが本来持つ捕食本能を刺激できるため、嗜好性が非常に高いという特徴があります。
代表的なものとしてはコオロギやミルワームが挙げられ、ペットショップやオンラインショップで容易に購入できます。

ただし、生き餌の管理には手間がかかり、保存期間が短いことがデメリットです。
一方で人工餌は栄養バランスに優れており、保存も効くため初心者に最適です。

ただし、すべての個体がすぐに慣れるわけではなく、生き餌から徐々に切り替える必要がある場合もあります。
家庭で用意できる餌としては、庭で捕まえたダンゴムシや小型のクモなどがありますが、農薬や化学物質が付着していないか注意が必要です。

おすすめ商品|トカゲブレンドフード 200g

「トカゲブレンドフード 200g」は、昆虫原料としてアメリカミズアブ幼虫を47%使用し、高タンパクで栄養価が非常に高い人工フードです。
そのまま与えられるドライペレットタイプで、冷蔵不要なため保管も簡単
さらに、カルシウムとビタミンD3を配合しており、健康な成長をサポートします。昆虫食・雑食性の爬虫類に適しており、初心者でも手軽に使用できる便利な一品です。

RepDeli トカゲブレンドフード 200g 【単品】

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餌やりの頻度と与え方

幼体には毎日、小型の昆虫を与えるのが理想的です。与える量は頭の幅に合わせた小さなサイズの餌を2~3匹ほどです。
成体になると餌の頻度を2~3日に1回に減らし、適量を与えることで健康を維持できます。
餌を与える際にはピンセットを使用すると便利です。
ピンセットを使うことで、餌を適切な位置に置けるだけでなく、ニホントカゲが人に慣れやすくなるという利点もあります。
初めてピンセットを使用する場合は、餌を少し動かして興味を引くことで捕食行動を促せます。人工餌に切り替える際もピンセットを使うと成功しやすいです。

繁殖と卵の管理|初心者でも挑戦できる方法

繁殖と卵の管理|初心者でも挑戦できる方法

ニホントカゲの繁殖は、自然に近い環境と適切な管理を整えれば初心者でも挑戦可能です。
繁殖期は春から夏にかけてで、オスがメスに求愛する姿を観察できるのは飼育の大きな魅力です。

繁殖を成功させるためのポイント

繁殖を成功させるには、温度と湿度を適切に管理することが鍵となります。
水槽内の温度を25~28℃、湿度を70~80%に保つことで、メスが産卵しやすい環境を作れます。
また、オスは繁殖期になると顎下がオレンジ色に変化し、体色がより鮮やかになります。
この変化が見られたら、繁殖行動が始まるサインと捉えて良いでしょう。柔らかい床材を用意し、メスが安心して産卵できる場所を作ることも重要です。

卵の管理方法

産卵後、卵は湿度70~80%、温度25~28℃の環境で管理します。
湿度を保つためには、卵を柔らかい水草や湿った床材の上に置くのが効果的です。卵は非常にデリケートなため、振動を避け、静かな場所で保管することが求められます。特に孵化までの数週間は水槽内の環境を安定させ、こまめにチェックすることが大切です。

多頭飼育は可能?|注意点と工夫

ニホントカゲは基本的に単独飼育が推奨されますが、多頭飼育も可能です。
ただし、注意点をしっかり理解した上で環境を整えることが重要です。
特にオス同士は縄張り意識が強く、繁殖期には激しい喧嘩をすることがあります。そのため、オス同士を同じケースで飼育するのは避けるべきです。

多頭飼育を成功させるための工夫

多頭飼育を行う際には、飼育ケースを十分に広くし、それぞれの個体が隠れられるスペースを用意します。
隠れ家を複数設置することで、ストレスを軽減し、喧嘩を予防できます。
また、繁殖期には個体ごとに別のケースを用意するのが理想的です。別飼いすることで、オス同士の争いを防ぎ、メスも安心して過ごせる環境が整います。

冬季管理|冬眠と非冬眠の選択肢

ニホントカゲ冬眠と非冬眠の選択肢

ニホントカゲの冬季管理には、冬眠をさせる方法と冬眠を避ける方法の2つがあります。
それぞれの方法にメリットと注意点があるため、飼育環境や飼育者の経験に応じて選択しましょう。

冬眠をさせる場合

ニホントカゲを自然に近い環境で飼育したい場合、冬眠を選択することも可能です。
しかし、冬眠にはリスクが伴うため、初心者には推奨されません。
冬眠をさせる際は、ケージ内の温度を10~15℃に保ち、静かな環境で管理する必要があります。

冬眠に入る前には十分な餌を与え、体力を蓄えさせておくことが重要です。また、冬眠中は代謝が低下するため餌は不要ですが、飲み水は常に用意しておく必要があります。
体調を確認するため、週に一度は軽く観察を行い、異常がないかチェックしてください。

冬眠を避ける場合

管理のしやすさや安全性を考えると、冬眠を避けて飼育を続ける方法が一般的におすすめです。
ヒーターを使用してケージ内の温度を20~27℃に保つことで、ニホントカゲは冬場も活動を続けられます。

通常通りの餌やりや清掃を行い、適切な栄養と清潔な環境を維持することが大切です。
冬眠をさせないことで、体調管理がしやすくなるだけでなく、初心者でも安心して飼育を続けることができます。

健康管理|病気の予防と対策

ニホントカゲの飼育で注意すべき病気の一つが「クル病」です。
これはカルシウム不足や紫外線不足による病気で、骨が弱くなり、体型が変形してしまうことがあります。

クル病の予防方法

クル病を防ぐには、紫外線ライトを設置し、カルシウムを十分に補給することが欠かせません。
餌にカルシウムパウダーを添加することで、効率的に摂取させることができます。また、UVBライトを適切に配置し、トカゲが自ら光を浴びられる環境を作りましょう。

脱皮不全の対処法

湿度不足は脱皮不全の原因となります。
湿度を50~70%に保ち、皮膚が乾燥しないよう霧吹きで適度に湿らせることで、脱皮をスムーズに行えます。
特に脱皮中のニホントカゲはデリケートなので、ストレスを与えないよう注意が必要です。

まとめ|ニホントカゲとの生活を楽しもう

ニホントカゲは、その美しい外見と穏やかな性格、そして成長とともに変化する姿が魅力のペットです。適切な環境や餌、管理方法を理解し、日々の観察を楽しむことで、健康で長生きさせることができます。

飼育初心者の方でも、本記事で紹介した具体的な方法を参考にすれば安心してスタートを切ることができるでしょう。また、親子で飼育を楽しむこともでき、自然や生き物に触れる貴重な機会を提供してくれます。

ぜひニホントカゲとの生活を始め、彼らの魅力に触れてみてください。適切な準備と愛情を持って接することで、彼らとの時間はきっと素晴らしいものになるはずです。

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