日本には、自然豊かな環境に危険な毒蛇が5種類生息しています。
これらの蛇は、それぞれの生息地や特徴、毒性において異なります。
アウトドアを楽しむ際や日常生活で遭遇する可能性もあるため、毒蛇についての知識を持つことが重要です。
本記事では、日本に生息する毒蛇を詳しく解説し、その特徴や危険性、遭遇時の対処法についてお伝えします。
「日本の毒蛇ランキング」や「毒蛇の見分け方」についても詳しく取り上げています。
日本の毒蛇ランキング
1位|ニホンマムシ

ニホンマムシは、日本で最も身近な毒蛇で、全国(南西諸島を除く)に広く分布しています。
体長は45~80cmで、胴が短く太いのが特徴です。湿
地や田んぼ周辺、草むらなど、人間の生活圏近くでも見られます。そのため、登山や農作業中などに遭遇するリスクが高い蛇です。
毒性:出血毒。咬まれると激しい腫れや痛みを引き起こし、重症化するとショック症状や組織壊死を招く危険があります。
危険度:年間約3,000件の咬傷被害が報告されており、特に注意が必要です。致死率は低いものの、早急な治療が必須です。
生息地:日本全土(南西諸島を除く)
2位|ハブ

ハブは沖縄諸島や奄美諸島に生息する大型の毒蛇で、体長は最大2mに達します。
三角形の頭部が特徴で、夜行性のため夕方以降に活動が活発になります。森林や人家周辺にも現れることがあり、観光地でも注意が必要です。
毒性:出血毒と神経毒を併せ持ちます。咬まれると患部が腫れ、痛みや神経麻痺を引き起こし、場合によっては命に関わることもあります。
危険度:大型で毒の注入量が多いため、重症化するリスクが高いです。年間数十件の咬傷事故が報告されています。
生息地:沖縄諸島、奄美諸島
3位|ヤマカガシ

ヤマカガシは日本全域に生息し、特に田んぼや湿地で見られることが多い毒蛇です。
体長は1m程度で、首の後ろに黄色い帯があるのが特徴的です。普段はおとなしい性格ですが、捕まえようとすると攻撃してくることがあります。
毒性:神経毒と出血毒を持ち、咬傷後迅速な対応が必要です。毒性の強さは日本の毒蛇の中でもトップクラスです。
危険度:非常に強い毒性を持ちますが、攻撃性が低いため、咬傷事故は稀です。
生息地:日本全土(特に田んぼや湿地)
4位|ヒャン

ヒャンは奄美大島や徳之島に生息する毒蛇で、体長は1m未満の小型種です。
地域特有の蛇として知られており、性格はおとなしいため、咬傷事故は非常に稀です。
毒性:出血毒。毒性は高いですが、攻撃性が低いため、危険性は低めです。
危険度:生息域が限定的であるため、遭遇する可能性は非常に低いです。
生息地:奄美大島、徳之島
5位|タイワンハブ

タイワンハブは沖縄県八重山諸島に生息する南方系の毒蛇です。
体長は約1.5mで、湿度の高い森林や草むらを好みます。夜行性で、特に夕方から夜間に活動が活発になります。
毒性:出血毒。咬傷事故は少ないものの、毒の影響を受けると重症化する可能性があります。
危険度:生息地が狭いため、全国的な危険性は低いです。ただし、地域住民や旅行者は注意が必要です。
生息地:八重山諸島(石垣島、西表島)
日本の毒蛇の見分け方
毒蛇を見分けるには以下のポイントに注目してください。
- 頭の形: 毒蛇は三角形の頭を持つことが多い。
- 体色と模様: ニホンマムシやハブには特徴的な模様があります。
- 行動特性: ヤマカガシのようにおとなしい蛇は比較的安全です。
毒蛇に咬まれた場合の応急処置
毒蛇に咬まれた場合は迅速な対応が命を救います。
- 落ち着いて行動
傷口を心臓より低い位置に保ち、毒が広がるのを防ぎます。 - 傷口を洗わない
毒腺の痕跡を医療機関で確認する必要があるため、傷口を洗わないようにしましょう。 - 医療機関へ急行
速やかに病院で治療を受けましょう。
まとめ
日本には5種類の毒蛇が生息しており、それぞれの危険性や特徴を知ることで、遭遇時のリスクを軽減できます。
特にアウトドア活動時は注意が必要です。この記事を参考に、毒蛇の見分け方や咬まれた場合の対処法を学び、安全なアウトドアライフを楽しみましょう!