今回はペット爬虫類として大人気のヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の餌について解説します。
ヒョウモントカゲモドキが食べれる餌の種類や、与える頻度、虫以外に食べるものなどよく出る疑問についても解説します。
正しい餌を正しく与えることで、健康に長く生きてくれるのでぜひ最後までお読みください。
餌の種類
生き餌
ヒョウモントカゲモドは昆虫食性の爬虫類なので、基本的には虫を餌として与えます。
これから4種類の生き餌をご紹介しますが、体の大きさに合わせて餌を選ぶことが大切です。
また、それぞれの餌で栄養価が異なるのでバランス良く与えることが大切です。
コオロギ
まずは大定番のコオロギです。
栄養価が高く、メインの餌として与えている方も多いのではないでしょうか?
値段も安価で、大体のペットショップで販売されているので入手しやすいです。
デメリットとしては、動きが早く捕まえにくい、管理が難しい(すぐ死ぬ)、放置しておくと臭いがきついなどが挙げられます。
デュビア
続いて、最も栄養価が高く、管理も簡単なデュビアです。
こちらもメインの餌として活用できます。
一応ゴキブリの仲間ではありますが、羽がなく、日本のゴキブリと比べて動きがかなり遅いので慣れれば優秀な餌です。
温度や餌ぎれ、水切れなどの環境の変化にも強いのも嬉しいポイントです。
デメリットとしては、見た目に抵抗のある人が多い、販売店が少ないなどが挙げられますが、死着補償付きの通販で購入可能です。
▼コオロギ・デュビアのキープにおすすめの飼育ケース
ミルワーム
次は、最も安価で管理が楽なミルワームです。
資質が多く、肥満の原因になりやすいので、主食ではなくおやつ程度に与えることをお勧めします。
成長すると、蛹になり、黒い虫になりますが、幼虫の段階で冷蔵保存することで成長を止めることができます。
爬虫類用の保存食として置いておくと良いかもしれません。
シルクワーム
栄養価、嗜好性が非常に高い生き餌です。
こちらは、食の細い生体のおやつや、産卵、脱皮後の栄養補給程度に与えることをお勧めします。
嗜好性がかなり高いので高頻度でシルクワームを与えていると他の餌を食べなくなってしまう可能性があります。
また値段が高く、管理画非常に難しいので、数日で食べ切れる量を購入する方が無難です。
人口餌
▲ 筆者お勧めの人工フード
ヒョウモントカゲモドキには栄養バランスが考えられた専用の人口フードが存在します。
筆者は生き餌も与えるべきだと考えますが、人口餌だけで飼育することも可能です。
管理コストが一切なく、虫が苦手な方でも抵抗なく与えることができます。
生き餌が入手困難な時などの、保存食としても活躍するので、人口餌にも慣らしていきましょう。
【必須】生き餌に+@で栄養補給
自然下にいるヒョウモントカゲモドキは、新鮮な果物や野菜を食べて育った栄養満点の虫や、その虫を食べた小型の爬虫類、付着した砂などからさまざまな栄養素を吸収しています。
そのような栄養素は飼育下で自然に与えることが難しく、サプリメントによる手助けが必要です。
カルシウムをメインに、月に1~2回程度カルシウムの吸収を助けるビタミンD3が含まれた「カルシウム+ビタミンD3」を与えて、定期的にヒョウモントカゲモの健康状態をチェックしましょう。
与え方としては、生き餌の場合、ポリ袋等に与える分の虫を入れて、適量のサプリを入れてフリフリします。
人工餌の場合は、サプリに付属するスプーンで直接振りかけてから与えると良いでしょう。
生き餌の給餌に必要なピンセット
ヒョウモントカゲモに餌を与えるときは「置き餌」か「直接与える」かののどちらかです。
購入前のショップで常に置き餌だった場合は、慣れるまで時間のかかる場合がありますが、できるだけ直接与えましょう。
置き餌の場合、生き餌が脱走したり、脱走した餌が成長して生体を傷つけてしまうリスクがありましす。
一方、ピンセットで直接与えると、食べた餌の数を把握できますし、アルビノ系等の目が良くない無い生体でも問題無く捕食できます。
目が良くない子に給餌する場合、鼻先に少しつけてあげると食べてくれます。
▼スドーの竹製ピンセットは、小さい力で開閉ができ、生体を傷つけにくいのでおすすめです。
餌を与える頻度と量
多くの爬虫類は「ベビー」「ヤング」「アダルト」と言う成長過程に分けられます。
それぞれ給餌の感覚や量に違いがあるので成長過程ごとに解説します。
ベビー 〜 ヤング期
生後0ヶ月〜5ヶ月程度の生体です。
ベビー・ヤングの時期は毎日食べるだけ与えて構いません。
様子を見ながら、太ってきているようであれば給餌の感覚を見直しましょう。
あまり尻尾が太くならずに心配される方がおられますが、この時期は尻尾に栄養を溜めるより、成長に栄養を使うので、きちんと食べているようであれば心配する必要はありません。
アダルトになったら
生後半年〜の生体をは、基本的には2日〜3日に一度の給餌でOKです。
しかし、個体差によって同じ量を与えていても、太ってししまう個体をいるので、様子を見ながら調整しましょう。
仮に1週間ほどご飯を食べなくてもあまり心配する必要はなく、飼育に慣れた方だと2ヶ月ほど様子を見る方もいますが、
2週間〜1ヶ月以上全くご飯を食べない場合は拒食かもしれません。
拒食っぽい時は、嗜好性の高い餌を与えてみたり、温度等の飼育環境を見直し、よくならない場合は動物病院に相談しましょう。